空梅雨もやっとそれらしくなってきた今日この頃。
いかがお過ごしでしょうか?
家族葬専門ホール、原が先月から
始めさせていただいております、
コラムの第2弾をお送りいたします。
第2回「 空 」
家族葬専門ホールまごころでは、現在、
写経教室を開催させて頂いております。
「般若心経」の経典の中に、
「不異空空-即是空空-」と
「空」の文字が幾度と出てきます。
「空」とはなんでしょうか?
仏教では般若の智慧(物事の筋道がわかり、うまく処理していける能力)。
惑いを去って、菩薩に至る。
あらゆる物事は「空」という姿で存在している。
つまり、物事は全て「空」であるという意味である。
お釈迦様が弟子僧と旅をしていた時の話があります。
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旅の途中、
鰻屋の前を通った時、
それはいい匂いがし、
腹の虫もぐぅぐぅーと鳴る。
その後、歩くこと1里ごろ来た所で
弟子僧が、
「お釈迦様、あの鰻屋の鰻は
さぞかし旨かったでしょうね?」
と言ったところ、
お釈迦様は、
「お前達はまだそんなことを思っているのか。
私は店先で捨ててきた。」と。
弟子僧たちは「鰻」のことをずっと考えていた。
お釈迦様は実にあっけらかんとしていた。
すっかりそのことは忘れた。
お釈迦様は弟子僧たちに、
「『空』とは何かが分かっていない」
と叱ったのである。
「いつまでもこだわるな。執着をするな」
と言っているのである。
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大乗仏教では「すべては空だ」と教えている。
例えば、病気になったとしよう。
私たちは病気を早く治そうと必死になる。
必死にならねばなるほど、
病気にこだわってしまう。
病気にこだわるなと教えているのである。
しかしこれは、病気を放っておいて、
悪化させろ、ということではない。
健康なのが「善」のことで、
病気が「悪」のことだと決め付けるのは、
こだわっているからなのです。
そうであるならば、
仏壇、墓参の時に、
心を「空」にして、
諸霊に生かされている事に
感謝をし、成仏を願われてみてはいかがでしょうか?
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毎年、8月1日には
佐久地方でお墓参りをする風習があります。
この地区に住んでいる方でない方も
お盆を前にお墓参りをしてみてはいかがですか?
般若心経についてもっと知りたい方、
毎月友引の日に、ホールにて
写経教室を開催しております。
是非、ご参加ください。
(参加費は無料)
宜しくお願い致します。