7月に入り、比較的涼しいと思われる、
長野県でも、30度を超える日が多くなってまいりました。

梅雨明けもまもなくでしょうか…?

家族葬専門ホールまごごろの原がお送りいたします、
コラムの第3弾です。

第3回「 お盆 」
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古くは7月15日を中心に行われていたが、
7月が農繁期に当たるようになってからは、
1ヶ月遅らせて行う
「月遅れ盆」が多くなってきております。

信州でも、8月13日から先祖の霊を迎えて
供養する行事が行われております。

仏教の年中行事の中でも、
最も広く親しまれ、
日本人の生活に根付いています。

正式には、

「孟蘭盆会」

といいます。

孟蘭盆とは、インドの古い言葉である、
サンスクリット語(梵語)で
逆さ吊りの苦痛を意味しています。

釈尊の十大弟子の一人、
目蓮の母の故事に始まったとあります。

目蓮尊者が餓鬼道で苦しむ母親を救うため、
釈尊に教えられて、7月15日の自恣の折、
仏、仏の教え(法)、僧の三宝に供養すれば、
7世の父母にまで逆のぼり、救うことができると、
供養のの功徳を説かれた。

比丘たちに百味の飲食を
供養したという「孟蘭盆経」の
故事に基づき、旧暦の7月15日、
月遅れの8月15日に行われ、
故郷で過ごす家族も多いことでしょう。

帰省ラッシュもお盆の風物詩になっています。

日本では、古来、お盆、お正月は、
先祖を迎えて、親族が集まり、
心を通わせる時とされてきたからです。

古来の風習に従い、
精霊棚を用意して、仏花を供え、
百味の飲食に相当する供物を調えます。

また先祖の乗り物として、
牛や馬を茄子と胡瓜で作ります。

苧殻に火をつけて、迎え火を焚き、
線香を立て、諸霊をお迎えします。

手厚い供養を受けた後、
16日の送り盆で霊界に戻っていくのです。

このお盆の行事について、
先祖、一切諸霊がその明かりを
頼りにそれぞれの家に帰ってくると
言われています。

ただ形だけではなく、
先祖が喜んで帰ってこられるような
明るい家庭、家人の方の清浄な心と行いの
和合の家庭にこそ、先祖は帰ってくるのだと思います。

家庭の仲が、
いがみ合ったり、
けなし合ったり、

汚い心であったのなら、
家族ですら、家を飛び出したくなると
思います。

当然、先祖などは帰りたいとは思わないでしょう。

真の祈りを込めて、
ご先祖に安心して
帰っていただき、
喜びで送り出せるよう、
日々の心の修行をされてみては
いかがでしょうか?