浅間山が雪化粧を纏い、
麓にも雪が降り始めました。

気の緩みが大きな事故を
起こすこともあります。

皆様、より一層お気をつけください。

さて、家族葬専門ホール、まごころの原がお送りいたします、
コラムの第9弾です。

第9回 「煩悩」

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「煩悩(ぼんのう)」とは、

心を煩(わずら)わせ肉体を悩ませる意です。

煩悩が生じる最大原因は「惜しい」「欲しい」
といった貪りや執着。

また、怒り、憎しみ、恨み、愚か、
道理のわからぬこと、思い上がり、見下し、
といった、

「貪(どん)」「瞋(じん)」「癡(ち)」「慢(まん)」

の四つであります。

我々は生まれて、
物心がついた時から
死ぬまで、煩悩が離れません。

煩悩のすべてを一身上に
そなえている我々は、
どんな修行をつんだところで、
生や死、善や悪といった
さまざまな迷いから、
完全に抜けきるなどは
到底出来ません。

そこで、禅門をはじめ、
各諸宗では、

「煩悩即菩提(ぼんのうそくぼだい)」といい、
煩悩から逃避するのではなく
そっくりそのまま受けて、
日々を行じる。

それが、もはや、
菩提に一変していると
教えております。

菩提に「変」とは、
正智・正覚・正道の意であります。

仏の純粋な、正しい悟りのことで、
煩悩を解きに放った迷いのない世界です。

菩提心に一歩でも近づくことであります。

「煩悩」

身心を苦しめ、
煩わす精神のはたらき。

根本的煩悩として、
三毒(むさぼり、いかり、おろかさ)です。

これに囚われることなく
実存の彼岸(現実の迷いの此岸に対して悟りの世界)への
日々の努力ではないでしょうか。

世間一般には賞与の時期でしょうか。

ついつい財布のひもが緩みがちになることでしょう。

金は天下の回り物とは言いますが、

煩悩に打ち勝つ努力をしてみましょう。