今年もいよいよ終わりますね。
平年より気温が高いせいもあって、
あまり師走感を感じていないこの頃です。
さて、家族葬専門ホールまごころの原がお送りしております、
コラムの第31回です。
今回は、大みそかと元日の2日連続更新となります。
「第31回 徳 」
とく(徳)身についた品性。
社会的に価値のある性格。
善や正義にしたがう人格的能力。
「徳を仰ぐ」「徳を以て怨(うら)みに報ゆ」
「徳行・徳性・徳義・徳望・徳育・道徳・威徳・
有徳(うとく)・高徳・仁徳・陰徳・人徳・功徳・
(広く他に影響を及ぼす望ましい態度。)」
と岩波辞典には記されています。
一般的には
“早起きは三文の徳”とか損得(そんとく)勘定に思われがちですが、
仏教では、いかなる生き物でも生まれながらにして仏性(ぶっしょう)をもち、
仏とつながっているのであり、仏となれる可能性をもっているとします。
まず、自分の本性(仏性)に気づくこと。
そこからすべてが始まります。可能性を「本有(ほんう)」と言います。
「本有」はそのままでは開花しません。
また、光りません。
仏性は石で譬えればダイヤモンドと同じであり、
磨かねば光りません。
まずは仏性である原石に気付き、
目覚め、心(意)を
清浄(少しもけがればく清らか)にて他にお仕え、
お尽くし、これは陰徳(人に知られない善行)です。
「これだけやっているのに判(わか)ってくれてもよさそうなものだ・・・」
では徳は枯(か)れてしまいます。
徳の根というものは、
大地に隠れて気を支えているのであって、
地面の上に出ていたら大木を支えることはできません。
認めてもらおう。
また認めてもらうために行うのでは、
仏様の世界には通じません。
中国の中庸(ちゅうよう)という書物の中に
「誠(まこと)は天の道也(なり)。之(これ)を誠にするは人の道也」
とあります。
わたしたちは、他の方に施しを行えば損をするように思いますが、
仏様の世界は違います。
あの世に持っていかれるただひとつの宝珠(ほうじゅ)であります、
今、命があることに喜びを見出して
さらに一歩前進してはいかがでしょうか。
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今年も1年良い年になりましたでしょうか?
新しい年が皆様にとりまして、
輝かしい1年になりますように。
明日は、「修正会」でお送りいたします。
お楽しみに。