山々の色付きも濃くなり
綺麗なグラデーションを
見ることのできる季節です。

着々と日は短くなり、
夕方になれば、
寒さが身に染みるように
なってきました。

世間では、風疹や麻疹が
流行っているそうです。
風疹は30代から50代の男性が
特にかかりやすいらしく、
妊婦さんに伝染ると大変なことになります。
いざという時のために
抗体検査を受けてみてはいかがでしょうか?

さて、家族葬専門ホールまごころの
原がお送りしておりますコラムの
第21弾です。

「第21回 現世で成すべき事」

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「遺教経(ゆいきょうぎょう)」一巻の中には
次のことばが遺(のこ)されております。

“心は人を仏ともすれば畜生(ちくしょう)ともする。
迷(まよ)うて鬼(おに)となり、悟(さと)って仏となるも、
みなこの心のなすわざである。

ゆえに心を正しくし、道にもとらぬようにつとめるがよい。

弟子達よ、教えの要(かなめ)は心を修(おさ)めるにある。
もし心が邪(よこしま)に引かれ、
欲(よく)に執(とら)われようとするならば、
これを抑(おさ)えねばならぬ。”

涅槃経(ねはんきょう)の中に
十悪の歓楽(かんらく)・十善の歓喜(かんぎ)が
示されています。

十悪の歓楽は

『身(しん)』

(殺生(せっしょう))-生物の生命を殺して喜ぶ。
(偸盗(ちゅうとう))-他人の財物(ざいもつ)を盗(ぬす)みとる。
(邪淫(じゃいん))-他人の妻妾(さいしょう)を凌辱(りょうじょく)する。

『口(く)』

(妄語(もうご))-偽妄(ぎもう)の事を言って人を欺瞞(ぎまん)する。
(両舌(りょうぜつ))-両舌を用いて他人の親和を離(はな)す。
(悪口(あっく))-悪口をもって他人を誹謗(ひぼう)する。
(綺語(きご))-巧妙(こうみょう)にかざった唇をもって人を欺(あざむ)く。

『意(い)』「心(こころ)」

(貪(どん))-貪欲(どんよく)の悪心を起こし他の財産を貪(むさぼ)る。
(瞋(どん))-忿怒(ふんぬ)の心を起こして他人を憎(にく)む。
(痴(ち))-僻見(へきけん)をもって善悪因果(ぜんあくいんが)の理(ことわり)を無視(むし)する。

これらの罪悪を十種に集めたものが十悪で、
この歓楽から抜(ぬ)け出たところから
十善による歓喜(かんぎ)が生まれてくるとされています。

三業(さんごう)の善、三毒(善根を害する三つの毒)。

(貪)むさぼり
(瞋)いかり
(痴)おろかさ

であります。

この身・口・意(心)の中で一番に難しさがあり、
見えないのが心であります。

“今生(こんじょう)(この世に生きている間)の時に
成す事が来生に対しての使命である”

と記されております。

色々と大変難しい様ですが、
今現在生きている時に善きことをしなさいと
言う事ではないでしょうか。