段々と気温が上がり、
まだ5月とはいえ、長野も夏の訪れを感じます。

家族葬専門ホールまごころの原がお送りしております、
コラムの15弾は…

「第15回 お地蔵さま 」
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仏教では、全ての仏(ほとけ)は大日如来の化身であるとされています。

如来、菩薩、明王、天、このほかに現代日本では
仏教関係の彫刻全般が仏像であります。

木や金属、石などで具現的なかたちに表しています。
仏像はお釈迦様入滅(にゅうめつ)後かなりたってからのことです。

お釈迦様の足跡(仏足石(ぶっそくせき))や
説法を表す輪宝(りんぼう)が最初で、
その後お釈迦様の姿を象った仏像が誕生します。
これがガンダーラ仏であります。

その後(のち)にほかの仏像も誕生します。
これは仏教を説くためであります。

仏教の世界を人々に語り、各々の役割、経典の教えを、仏の教えを説いています。
これが仏像が存在する理由と経典に記されています。

その仏像の中で一番身近で人々を救うためにこの世に現れた救世主である、
お地蔵さま(地蔵菩薩)はまた、危難を救って願いをかなえる
「抜苦与楽(ばっくよらく)」、人々の苦悩を地獄に赴(おもむ)いてまで、
身代わりとなって受けてくださる「獄苦代受(ごっくだいじゅ)」の御仏として知られ、
多くの信仰を集めてきました。

「涅槃経(ねはんぎょう)」の梵行品(ぼんぎょうぼん)に、
「譬(たと)えば父母は愛児が死亡せば嘆き悲しみ、
子と共に我が命を捨てんと思うごとく、
聖者もまた地獄に堕(お)つるのを見れば共に地獄のなかに生ぜんと願う」

すなわち菩薩は苦を受けた人が(ああ、自分が悪かった)と、一瞬でも思ったら、
その心に善根を生じさせようと欲する――そう地蔵菩薩の御心が説かれております。

お地蔵さまの縁日は毎月二十四日です。

人々を救い仏の道に導くために菩薩にとどまって手を差し伸べているとされています。
特に子供を救うと信じられ、「子安(こやす)地蔵」「子育て地蔵」などと信仰を集めて来ました。
休日に時間が取れましたら、ご家族皆さんでお参りをされたら如何でしょうか。

ちょうど6月24日は日曜日です。
晴れても、雨でも
お寺の神聖な空気に触れるのも
良いかもしれませんね。