お盆が過ぎ、信州も朝晩は冷え込むようになってきました。
今年は比較的長めにお盆休みを取られた方が
多い年回りだったのではないでしょうか?

昨年は信州もかなりの猛暑で、
夏がいつもより長かったような
記憶があります。

例年の信州はお盆を過ぎると
秋の気配を感じます。

気温差が激しくなりますので、
くれぐれもお身体ご自愛ください。

それでは、家族葬専門ホールまごころ
スタッフの原がお送りしております、
コラムの28弾です。

「第28回 供養 」

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「供養」とは、死者の霊に供え物などをして、
その冥福を祈ること、塔を建てる、社寺に奉納する米、供米(くまい)。

と、三省堂大辞林書に記されています。

仏教では、冥福(死後の幸福)を祈念して仏事を修します。

これを追善供養(回向(えこう)と申します。

八月は先祖諸霊のみなさんも、
現世の私たちも盂蘭盆会(うらぼんえ)(お盆)に
会えることを楽しみに法事、
法要の供養準備をします。

先祖諸霊を家にお迎えする行事が迎え盆で、
ご供養した諸霊を霊会へお送りする行事が送り盆です。

盂蘭盆会は目連尊者(もくれんそんじゃ)(釈尊の仏弟子の一人)が
餓鬼道(がきどう)
(生前中に貪(むさぼ)ったりそのあげくに物惜しみしたり、
さらにはねたんだりしたものが堕(お)ちた世界)

その受苦も、
生前の業のしっぺ返しされてもっぱら食を得ることができない。
苦しむ母親を救うため、
釈尊に教えられて供養を7月15日の比丘(びく)たちに
百味の飲食(おんじき)を供養したと故事に基づき、

現在ではそのまま7月15日に行われる地域の他、
月遅れの8月15日に行われる地方も多くあります。

大切なことはただ形だけでなく、
先祖諸霊が喜んで帰ってこられるような明るい家庭、
清浄な心と行いの家庭にこそ先祖は帰ってくるのだと思います。

家庭の中がいがみ合ったり、
けなし合ったり、汚い心であったりするなら、
すべての先祖、有縁無縁の諸精霊は、
喜んで帰ってくるでしょうか。

ご先祖に安心して帰っていただき、
喜んで送り出せるよう、
日々日常の心の清浄と行いの
思惟(しゆい)(考え、見ること)ではないでしょうか。
心からの御供養をと思います。