家族葬専門ホールスタッフの原でございます。

平成の時代が終わろうとしています。
時代は変わりますが、
過去からの慣例は残り続けることも多いことでしょう。

江戸時代から始まった、寺請制度(てらうけせいど)は、
幕府が宗教統制の一環として設けた制度であり、
証文を受けることを民衆に義務付け、
キリシタンではないことを寺院に証明させることを目的としていました。

その名残で現在も菩提寺と檀家という仕組みが残っています。

今、注目を浴びるのが、「お布施」でしょう。
葬祭時などに、お寺に支払うお金ですが、
寺院との関係が薄れている中、
ご葬儀の場などで、親族が集まれば、
話題に上がることも多いことでしょう。

今回のコラムのテーマはお布施です。

「第24回 お布施」

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「お布施」とは、他人に施し与えること。

金品を与えることに限らず、

教えを説き示すこと、
恐れ・不安を除いてやること、
また、広く社会福祉的活動を行うことをいう。

仏教の基本的実践徳目。

施(せ)。檀那(だんな)。

僧や巡礼などに金品を与えること。
また、その金品。特に、仏事を執り行ってくれた僧に対する謝礼。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 

と辞典に記述されています。

以上のように物のかたちであれ、
心のかたちであれ、
他社に与えることが「布施(ふせ)」の真意です。

以前、「お布施」金額の件で報道がありました。

明朗お布施 仏教界に波紋<日経スタイル>

その記述の中で双方の意見が出ていましたが、
難しい事柄と思います。
日本に仏教が異国から伝わって以来、
仏教のスタイルも役割も何度が変化しました。

世の中や時代が変われば色々の変化が現象化してきます。

でも、仏教の法(おしえ)は変わりません。

一般の方々が信仰心もお寺とのつながりも希薄になり、
仏の法(ほとけのおしえ)が
伝わりにくくなっているのが現状のように思われます。

しかし、何かに救いを求めている気持ちはあるのです。

では、その気持ちに応じる役目の方は
応じる手段があるのではないかと思いますが
如何でしょうか?

“仏の法”をもっと広く人々が知れば色々な面で色々な形で
色々な場所で和合していかれるのではないでしょうか。

その気持ちに応じる方々が僧侶の皆様と思います。
仏教を伝えるタイミング、チャンスを工夫し、
提供されてはと切に願います。

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